ちょっと前に浴槽の修繕を行いました!!
というのも行きつけの建材屋さんに頼まれてやらせていただいたのですが・・・、
ほかの職人さんが鉄平石の乱貼りという仕上げで行ったところ、どうも施主さんからクレームが止まらずどうしようもなくなった模様。
とりあえず現場を見ないことにはなんとも言えないので、専門の石屋さんに同行してもらい見に行くと完全に水が回っており、エフロ(セメント成分等のアク)がでていましたのですぐにスケジュールを決めて剥がして貼り換えを行い、一週間後にまた確認をさせてくださいと伝え引き上げました。
そして一週間後・・・見に行くとまた貼り替えてない部分から漏水。
当たり前ですが水というのは僅かな隙間からでも浸水しますので特に浴槽内部となると致命的です。これを改善するには剥がして下地からやり替えないといつまでたっても直りません!
ということで剥がしてやりかえ。モルタルに赤土、石灰、接着剤を入れて粘りを出してみっちり貼り付けます。
最後に目地入れ。 これで完了ですが、目地入れも隙間の無いようにしっかりと詰め込まないと漏水の原因になりますので気は抜けません。
早速、次の日に使っていただき翌々日に確認させていただきましたが、とりあえず止まりました!
ですが今後、経過を見ないとわからないので「もしなにかありましたらご連絡ください」とお伝えして帰りました。
今回の件ではっきりしたことは目に見えない部分の怖さです。一見、きれいに見えても下地がでたらめだとすぐに脆さが出てきます。
もちろん仕上げとしての表面の化粧仕上げは目につく部分ですので腕が問われる部分ですが、それ以上に下地がしっかりとしているからこそすべてが生きるものと思います。
そして職人として、ましてや経営者ならやり遂げるべきだとも思います!
お金にしなければ話にならないのは当然ですが、商品としての必然性の無いものを提供して利益にするのはいかがなものかと。
まあ、全うしている者が必ず成功するとは限りませんが必要最低限は守りたいですね~。
ただ言えること。「湿式工法に携わる以上、水の恩恵と脅威を知るべき」
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